森のサーカス小屋

児童文学作家 戸森しるこのブログです。

装画について

いつか中島梨絵さんの絵で、中学生の女の子が主人公のYAを。

これはデビューしたころからかなり強く意識していた目標のひとつでした。女の子、それも中学生がいい。

デビュー作から男の子主人公が続いたので、三作目が女の子、と決まった時に、中島さんに描いてもらえないかなぁ…と、密かに考え始めました。
ただ、いろいろ思うところがあって、あえて自分からは中島さんのお名前を出しませんでした。「いろいろ」を説明すると長くなるので省略。
そしてその後、『理科準備室のヴィーナス』の初稿を提出した段階で、担当編集者さんからイラストレーターさんの候補があがってきました。候補の中に中島さんのお名前があった時は、とてもホッとしました。さすがです。以心伝心?

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このカバー絵、三人の関係が絶妙に表れていると思いませんか? 人見先生の顔や、正木くんの口元が隠れているところが、好きです。そして瞳のうっとりとした視線がたまらん。
ちょうど花言葉をモチーフにした作品でしたので、お花も描いて頂けてよかったです。中島さんはお花の絵のイメージがあります。

さて、カバーや目次やとびらの他に、ラストの一ページにも中島さんにイラストを描いて頂きました。これは、私から具体的なお願いをしました。こういう、物語であえて書かない部分をイラストで、というのは、いつかやろうと思っていました。そして、この物語だからこそやる意味がある、みたいな。なので、特にラスト一ページは私と中島さんの共同作業というか、特別な一ページです。

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先日、表参道のHB galleryで開催された中島さんの個展「コントラスト2」に行きました。たまたま表参道に他の用事もあったりしたため、初日と最終日と二度もお邪魔してしまいましたが、あたたかく迎えてくださってうれしかったです。
そんなことではじめて原画を拝見しましたが、やっぱり中島さんの絵っていいなって思いました。色づかいとか、人の表情、ミステリアスな雰囲気がとっても好きです。そしてやっぱり『理科準備室のヴィーナス』には中島さんの絵が必要だったなと改めて思いました。個展では装画を担当された御本も展示されていて、『理科準備室のヴィーナス』も置いてくださっていてうれしかったです。

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中島梨絵さん、本名だそうですが、ほんと「梨絵さん」っていう雰囲気の、絵のイメージ通りの素敵な方です。カバーにサインを頂きました。さらにお菓子とポストカードも頂いてしまいました。『理科準備室のヴィーナス』にひっかけて、バラ的なお菓子をご用意くださっていて、感激。
またいつか中島さんの絵で物語を書きたいな。

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