課題図書2016

今年の課題図書を何冊か読みました。 読んだ中からとりあげますのが、中学年向けの課題図書であるいとうみくさんの「二日月」。最近気がつきましたが、私はいとうみくさんの本が好きなようです。気がついたら手に取っている、というかんじ。この「二日月」は、5年生の女の子の心の動きを描いた物語です。障がいを持って生まれた妹にかかりっきりになる母親、障がい者に対して「かわいそう」「みんなと同じじゃないから迷惑」と...

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「蒼とイルカと彫刻家」長崎夏海

長崎夏海さんの「蒼とイルカと彫刻家」(佼成出版社)を読みました。一年生のころにプールでおぼれかけてから、蒼(あお)の心の中に住みついた一頭のイルカ。そして、蒼が森の中で出会った彫刻家の男性と、ふしぎな力を持つ彼の作品。泳ぐことのできなかった蒼が、海に惹かれていく様子がなんともいいです。力強い。生きているかんじ。友だちの翔の躍動的な存在感も好きです。こんなふうにとても静かで幻想的で、だけど力強さのあ...

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「夜間中学へようこそ」山本悦子

「夜間中学へようこそ」(岩崎書店)を読みました。山本悦子さんの新作です。まず、私はこの本を知るまで夜間中学というものの存在を知りませんでした。定時制の高校なら知っていましたけど、中学校もあるのかと、勉強になりました。「戦後の混乱」で学校に通うことができず、漢字の読み書きができないという、優菜のおばあちゃん。そんなおばあちゃんが夜間中学に通う決心をするところから、物語がはじまります。ところが、入学早...

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「車夫」いとうみく

気がつくと手に取っている、いとうみくさんの本。「車夫」(小峰書店)を読みました。「車夫(しゃふ)ってなんだろー」と思って手に取ったわけですが、人力車の引き手のことだそうです。ひとつ賢くなりました。人力車、どこかで乗ったことあったかな? あったような、なかったような。浅草の車夫、吉瀬走(きつせ そう)17歳と、そのまわりの人々のお話。章ごとに語り手が変わります。走が家庭の事情で高校を中退せざるを得ない状...

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「小やぎのかんむり」市川朔久子

市川朔久子さんの「小やぎのかんむり」(講談社)を読みました。私が特に好きな動物は、猫、大きな鳥、そしてヤギ! ヤギさんかわいいですー。厳格な父親から逃れるため、夏休みをお寺のサマーキャンプで過ごすことにした中3の夏芽(なつめ)。そこで出会った、高校生の葉介、小さな雷太、三匹のヤギさんと、三人の大人たちとの、やさしい日々です。しかし、育児放棄や虐待といったかなり深刻な問題を扱っています。とびきりかわ...

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