装画について

いつか中島梨絵さんの絵で、中学生の女の子が主人公のYAを。これはデビューしたころからかなり強く意識していた目標のひとつでした。女の子、それも中学生がいい。デビュー作から男の子主人公が続いたので、三作目が女の子、と決まった時に、中島さんに描いてもらえないかなぁ…と、密かに考え始めました。ただ、いろいろ思うところがあって、あえて自分からは中島さんのお名前を出しませんでした。「いろいろ」を説明すると長くな...

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ホワイト・レイブンズ2017

2017年の国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」に『ぼくたちのリアル』が選ばれました。ところで、「ホワイト・レイブンズ」って……?世界中の子どもの本がそろっている「ミュンヘン国際児童図書館」というところがあります。アジア、欧米、中東など、世界中の児童文学研究者や編集者が集う、児童文学の研究の場です。私の担当編集者さんも、今まさにそこに。その図書館が、毎年素晴らしい本を世界中に伝えるという目的で、...

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フランクフルトのブックフェア

私の担当編集者さんが、現在研修でドイツに長期滞在しています。これはフランクフルトのブックフェアの写真。講談社のブースで、私の本も展示してくださっているようです。こちらは、そんな担当編集者さんがイタリア訪問中に送ってくださったポストカード。『理科準備室のヴィーナス』で扱った絵画『ヴィーナスの誕生』はフィレンツェのウフィツィ美術館が所蔵・展示しています。さらに、私は知らなかったのですが、フィレンツェは...

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スピンオフ作品について

「飛ぶ教室」49号に寄稿した短編小説「サヴァランの思い出」は、「理科準備室のヴィーナス」の主人公である瞳の過去の物語です。こういうの、スピンオフ作品というのでしょうか。ただ、本編よりもスピンオフの方が先に世に出るという形になりました。ちょうど「理科準備室のヴィーナス」を書き始めたころに「飛ぶ教室」から執筆依頼を頂いたので、どうせなら関連のある物語を書いて世界を深めようと思いました。テーマが「おとうさ...

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ある紳士の思いやりから始まった物語

ある日、私は落ち込んでいた。大切な人からもらった、バラの花の形をしたコサージュを落としてしまったのだ。茶色の布でできたバラの飾りで、今は離ればなれになってしまったその人と、お揃いの品だった。落ち込んだ気持ちで、その日の夜、近所の喫茶店でご飯を食べた。そのころ、その喫茶店は夜の営業がまだ始まったばかりで、客はほとんど全員が顔見知りだった。Hさんは、おそらく六十代と思われる物静かな雰囲気の男性で、スー...

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